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香港空港、混乱収束見通せず 日本発着便も欠航・遅れ

 香港国際空港で大規模な抗議活動のため欠航が相次いだ問題で、日本を発着する香港便も13日、欠航したり運航が遅れたりした。お盆期間に香港行きを計画している人や、日本に観光に来て香港に戻ろうとした人たちに影響が出ており、「不安だ」「早く香港に帰りたい」との声も聞かれた。

 全日空は13日未明の羽田発の運航を中止。格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションも関西と沖縄発の2便が欠航した。キャセイパシフィック航空や香港エクスプレスといった香港を拠点とする航空会社でも欠航が相次ぎ、13日は各社合計で少なくとも10便以上の日本発の便が運航できなかった。運航が大幅に遅れている便も多い。

 関西空港の香港便搭乗口には出発時間を待つ人の列が。香港経由でドバイへ向かう予定という奈良市の会社員、野口晴加さん(27)は「香港の空港がどんな状態か分からず乗り継ぎがうまくいくか不安だ」と語った。

 成田空港も香港系の航空会社の出発カウンター前は旅行客らでごった返した。空港内には「香港の空港管制指示により引き返すことも予想されます」との張り紙も。

 12日夕に家族で出発予定だった東京都調布市の会社員、安藤英幸さん(47)は、搭乗ゲートで数時間を過ごしてから出発しないと知らされた。13日の便で香港に向かおうと改めて空港を訪れたといい、「もともと香港に行くのはリスクがあると思っていたから仕方ない。中国と香港の歴史を身に染みて勉強できた」。

 大手旅行会社、近畿日本ツーリストの広報担当者は取材に「利用客には空港の専用カウンターで説明をするなど対応を取っている」としている。

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