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女性目線で進化する作業着 「おしゃれ」「だぶつきなし」…

 生産や工事現場で着用する作業着に、女性従業員の視点を反映させる企業が相次いでいる。こうした現場で活躍する女性が増えていることが背景にあり、男性の着用を想定した「男臭い」デザインは一新。「おしゃれ」で「機能的」な作業着が登場し始めた。

 トヨタ自動車グループの豊田合成は、創立70周年を記念し4月に作業着を約10年ぶりに刷新した。特徴は上着背面の丈を前面より長くした「ラウンドテール」。「しゃがむと背中が見えて恥ずかしい」との女性の声に配慮した。顔に接触して化粧が落ちないよう襟の高さも工夫。立体縫製を採用し、布のだぶつきを抑えて体が引き締まって見えるようにした。

 デザイン変更を主導したのは「社内のファッションリーダー」と称される総務部の西川千絵さん(41)。「動きやすくて世界一かっこいい作業着を目指した」と話す。評判は上々で、作業着を敬遠していた職場でも着用者が増えたという。

 トヨタ紡織は、昨年から愛知県豊田市の主力工場の一部で新しい作業着を試験導入した。溶接などの現場で女性が増え、「洗濯しても汚れが取れにくい」との声があり、油汚れが落ちやすくなるよう生地に加工した。

 竹中工務店は昨年10月、26年ぶりに作業服をリニューアルした。それまで男女兼用だったが、初めて女性用の寸法を用意。工事現場を監督する女性が増え、女性が動きやすいよう体形に合わせたデザインにした。

 中日本高速道路(名古屋市)は4月、若手女性社員らが中心となって、32年ぶりに工事現場などで着る作業服を刷新。「女性には胸ポケットが使いづらい」との意見を受け、ズボンのポケットを増やすなどの工夫をした。

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