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「乗れるスマホ」ソニーとヤマハ発が自動運転車開発 融合現実「MR」で新体感サービス (1/2ページ)

 ソニーとヤマハ発動機は21日、現実の映像とリアルなコンピューターグラフィックス(CG)を組み合わせた「融合現実(MR)」を乗客に見せながら走る、まったく新しい自動運転車両を商品化したと発表した。「スマホに乗る」が開発コンセプトで超高精細スクリーンやセンサーも搭載しており、スマートフォンのようにアプリや配信コンテンツ次第でさまざまな超現実的体験を提供できる。両社はこの車両による観光施設などでのサービスを今年度内に開始予定で、次世代の体感型コンテンツが楽しめることになりそうだ。

 夜のゴルフ場内をゆっくりと走る車両。暗闇の前方から黄色や赤など色とりどりの鳥の群れがけたたましく鳴いて飛んできて、乗客は思わず腕で顔を防いだ。だが、車両の周囲は静まりかえっている。群れや鳴き声は、リアルに合成されたデジタル映像だったのだ。

 「ソーシャブルカートSC-1」と名付けられた、「スマホ化」された車両の最大の特徴は、窓ガラスと運転席がないことだ。

 フロントガラスの代わりにソニーの「ブラビア」でも使われる高精細4Kスクリーンをはめ込んでおり、物理的には前が見えない。だが四方に設置した、人間の視覚能力以上の超高感度センサーを通じた風景を映すことで、乗客は闇夜でもクリアに周囲を見ることができる。スクリーンは49インチの大型で窓ガラスがないことや風景とCGが重なることにも違和感が生じず、移動と一体となったコンテンツが体感ができるという。

 また、ヤマハ発が手がける自動運転のゴルフカートがベースで、私有地内での低速利用に限って誘導線に沿った自動運転ができるうえ、超高感度センサー映像による遠隔運転席からの操作も可能。このため、運転席も存在しないのだ。

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