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森ビルの虎ノ門・麻布台再開発 東京での新しい「生き方」を提案

 22日に発表された東京都港区の虎ノ門・麻布台地区再開発計画。日本一の高さとなる約330メートルの高層ビルなど、延べ床面積では六本木ヒルズを上回る規模で、緑化した広大な敷地も整備する構想だ。森ビルは、東京で都市における新しい時代の生き方を提案するという。

 約8.1ヘクタールの開発地区は東側が桜田通り、西側が麻布通り、南側が外苑東通りという主要道路に面する。東京メトロ日比谷線神谷町駅と南北線六本木一丁目駅に直結し、通勤やアクセスにも便利。3500人の居住者も見込み、北側にはアークヒルズなどもある。

 開発に向け、街づくり協議会が発足したのは平成元年。28年に現在の開発区域が定まった。高低差が大きく路地の入り組んだ地域であり、道路環境などが課題だったが、道路整備を進め、神谷町駅と六本木一丁目駅を施設内で移動可能にすることで、活性化を目指す。

 「テクノロジーの進歩で生き方まで変化する中、都市の本質である人を中心に在り方を考え直した」と、同社の●つじ(しんにょうの点が1つの『辻』)慎吾社長。「緑に包まれ人と人をつなぐ『広場』のような街」を意味する「モダンアーバンビレッジ」をコンセプトとした。

 「仕事や暮らしの境界線が曖昧になり、生きることがシームレスになった今、何を提案できるか」。プロジェクトを取りまとめる計画企画部の大森みどり部長は出発点を語る。たどり着いたのは「街全体がワークスペースでありリビングでありギャラリー」というスタイル。街と自然、人の営みの融合だったという。

 コンセプトを支えるのは「グリーン」「ウェルネス」という柱。屋上なども含めた緑化面積は約2.4ヘクタール。中央広場を核として建物などを配置することで、自然と調和した環境が生まれた。大森部長は「東京の多面的な一つとして、この地の魅力を引き出していきたい」。東京の楽しさや日本らしさを街づくりによって、輝かせたい考えだ。

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