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曙ブレーキ社長が引責辞任 後任に日本電産の元役員

 経営再建中の自動車部品メーカーの曙ブレーキ工業は26日、信元久隆会長兼社長(70)ら代表権を持つ取締役3人が退任すると発表した。業績悪化に対する経営責任を明確にする。後任の社長には日本電産で常務執行役員を務めた宮地康弘氏(62)が就任する。交代日は未定だが、9月末になる見込み。

 ほかに退任するのは、荻野好正副社長と松本和夫副社長。代わりに、トヨタ自動車出身で曙ブレーキの執行役員を務める栗波孝昌氏が副社長に昇格。曙ブレーキに200億円を出資する予定の企業再生ファンド「ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ」の広本裕一社長も社外取締役に就く。

 曙ブレーキは、主力の米国市場で大口顧客の受注を取り逃したことで経営が悪化。取引先の銀行などに総額560億円の債権放棄を求めるとともに、生産拠点の閉鎖・売却を含めたリストラを検討している。

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