「ペッパー」使いクイズを作る
夏休みのある一日、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」でクイズを出せるようプログラミングを学ぶ-。そんなイベントが10日、ソフトバンク本社で開催された。
リアクションも課題
参加した子供たちは、司会進行役の芸人、EXIT(いぐじぃっと)のりんたろーと兼近大樹とともに、「Robo Blocks(ロボブロックス)」というプログラミングツールで、ペッパーを動かす方法を学んだ。
今回の取り組みは、「夏の応援キャンペーン Presented by 子育て応援クラブ」として実施されたもの。子育て応援クラブは、小学生以下の子供を抱えるソフトバンクユーザー向けに提供されているプログラム。
子供向けのプログラミング教室の一つながら、ロボットの「ペッパー」を実際に操作できるのはソフトバンクならでは。大阪と東京で開催され、各会場には20人の子供が参加した。
教材となったRobo Blocksは、子供向けのプログラミング言語としても人気を得ている「Scratch(スクラッチ)」を元にしたロボット用のプログラミングツール。基本的な使い方を2時間程度の中で学ぶ今回、講師役のよしもとロボット研究所エンジニア、山本泰之氏は「プログラミングは、ただコードを書くだけではない。やりたいことを決め、手順を考えることが大事」と語る。
例えばペッパーにじゃんけんをやらせるといった場合も、普段何げなくやっているじゃんけんを手順として捉え直す必要がある。もし動かなければ、手順を考え直し、プログラムのおかしなところを直していく…という基本的な考え方を参加者へレクチャー。
そしてクイズをテーマに、いよいよプログラミング開始…かと思いきや、その前に、まず紙に「クイズの問題と答え」「ペッパーのリアクション」を書き始める。クイズのテーマは「お父さんとお母さん」で、子供にとっても思いつきやすいもの。ペッパーのリアクションは、クイズに対して正解した場合、間違った場合にペッパーが行う動作のことで話す内容や、声の高さ・ピッチをコントロールできる。
笑い誘うなど独創的
子供たちが作るクイズはさまざま。例えば「お父さんの好きなものは何でしょうか」「お父さんがよく作る料理は何でしょうか」というオーソドックスなクイズを作る子もいる。
その一方で、ペッパーの話すスピードを高速にして聴き取りづらくして思わず会場が笑うクイズ、あるいは「私の名前は何でしょう」と二択のクイズにする、制限時間をなぜか13秒に設定するなど、独特の発想力を感じさせるものも。
EXITの2人も「ボケとしてすごい」「ご両親、クセのある育て方ですね」などと評価。プログラミングが子供の柔軟な思考力を育む可能性を感じさせた。(インプレスウオッチ)