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小型ファン付き服販売合戦 猛暑で一般向け需要見込む

 衣料メーカーが、小型電動ファンを内蔵して体を涼しくする衣服の販売合戦を展開している。

 工事現場など業務用として普及してきた商品だが、毎年の猛暑で一般消費者の需要も見込めると新商品を相次ぎ投入。スポーツ観戦や庭作業で熱中症予防になると売り込んでいる。

 8月、全国高校野球選手権大会の観客であふれる兵庫県西宮市の甲子園球場。炎天下で多くの人が険しい表情を浮かべる中、ベスト型の商品に身を包んだ熊本県小国町の会社員、秋吉栄治さん(50)は「快適に観戦ができる」と涼しげだった。

 こうした一般利用の広がりから、デサントは6月、ファン付きのベスト「空流JAC(クウルジャック)」の試験販売を始めた。腰に付いたファンから出る風がチューブ状になった生地の中を進み、首や背中などに当たる。衣服の膨らみを抑えて細身の見た目を売りにしている。5万2920円と高価だが売れ行きは良いという。

 AOKIも5月、同じく袖のない「クーラーベスト」の販売を始めた。送風量を4段階で調整でき、最大約20時間送風することができる。アウトドアやスポーツ観戦での利用を想定。全国に1900着を出荷し、ほぼ完売した。価格は1万5984円。

 山善が3月発売したのは、雨の日の作業に特化した「カゼフィットレイン」。ファンを取り付けた生地の上に防水生地を重ねた構造で、庭作業やペットの散歩で利用されているという。価格は1万7064円。

 小型ファン付きの服は総じて1万円以上はする商品が多く、低価格化と高性能の両立が普及への課題になりそうだ。

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