大学発 日本 人と技術

日本を支える研究活動と技術開発 (1/3ページ)

 血液中のcell-free DNA   生成メカニズムを解明

 ≪東京理科大学≫

 生命医科学研究所の水田龍信教授らの研究グループは、精密医療の基幹技術として広がりを見せるcell-free DNA(cfDNA)生成の機序を明らかにした。cfDNAの遺伝子解析は、体にほとんど負担をかけず、血液検査だけで様々な情報を読み取ることが可能なことから、出生前スクリーニングやがんの診断、予後診断に利用されているが、その生成メカニズムについては詳しいことはわかっていなかった。

 今回の研究では、遺伝子改変マウスを研究モデルに用いて、cfDNAの生成に重要な役割を果たす酵素の正確な同定を目指した。死細胞由来と考えられてきたcfDNAには、ネクローシス(壊死)由来のものとアポトーシス(プログラムされた細胞死)由来のものの両方が存在。その生成に大きく関わるDNA切断酵素は、ネクローシスの場合はDNase1L3、アポトーシスの場合はCADとDNase1L3であることを明らかにした。また、DNase1L3には好中球細胞外トラップ(NETs)を分解する働きがあり、血栓症の治療や、がん転移の予防に応用できる可能性があることが判明。この研究成果は今後のゲノム医療の進展への貢献が期待されている

 来年度から全学生にAI科目を必修化

 ≪広島工業大学≫

 人工知能(AI)の普及が進む社会に対応できる技術者を育てるため、2020年度に「AI・データサイエンス」の科目を新設、全学生に必修化する。

 同大は「専門力」「人間力」の養成を2本柱にした教育プログラム「HIT教育2016」を2016年度にスタート。20年度からは課題を発見し仲間とともに解決していく「社会実践力」を3本目の柱に加え、新教育プログラム「HIT.E ●2024」を展開する。ロゴマークやパンフレットを作り、「AI・データサイエンス」科目の必修化も決めた。

 全4学部で1年生全員(募集人員1080人)が基礎的内容を必修で履修。3年次では応用を学ぶ。長坂康史学長は「これからは、あらゆる分野でAI・データサイエンスの知識が必要になる。しっかり学び、それぞれの専門分野に応用することで豊かな社会の創造に貢献できる人材になってほしい」と話している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus