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自動運転、レベル4実現に道 トラック商業化、実験公開で大きな一歩 (1/3ページ)

 ボルボ(スウェーデン)傘下のUDトラックス(埼玉県上尾市)などが先週、無人運転につながる高度な水準の自動運転「レベル4」の自動運転トラックの実証実験を報道陣に公開し、“自動運転社会”に向けて大きな一歩を刻んだ。公道で実現すれば次世代の移動サービスが普及するなど、産業構造を大きく変える可能性がある。

 運転者不足解消期す

 自動運転トラックの実証実験はUDトラックス、日本通運、ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)が共同で実施。8月28日に北海道斜里町で公開した。

 5段階ある自動運転レベルのうち、限られた区域を運転者の操作なしで走る「レベル4」の自動運転トラックの実験は国内初という。運転者不足は深刻化しており、UDの酒巻孝光社長は来年にも、工場などの私有地内で走行する自動運転トラックを商業化したい考えだ。

 ボルボの技術を生かし、カメラやセンサー、高精度な衛星利用測位システム(GPS)などを搭載した大型トラックは、テンサイの運搬を想定し、ホクレンの製糖工場の入り口付近の公道から加工ラインまでの1.3キロメートルを時速20キロで自動走行。不測の事態に備えてドライバーが運転席に座った。

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