自動車

8月の国内新車販売6.7%増 増税前駆け込み需要は限定的 (2/2ページ)

 一方で車種別では、貨物車の15.1%増に比べ乗用車は4.9%増にとどまった。「貨物は法人需要も多い」(自販連)ため、景気後退の可能性もささやかれるなかで個人需要の弱さが出ている可能性がある。

 消費税率アップ前としては、前回の2014年4月直前は4カ月前(13年12月)に前年同月比25%増、3カ月前で29.4%増(14年1月)と急増した一方で増税後にマイナスに転じた。だが今回は、こうした急増減を抑えるため消費税増税と同時に減税となる自動車関連税制改正効果もあってか、6月は0.7%減、7月は4.1%増で、反動減もないとみられている。

 1~8月の累計は360万1476台で昨年同期比1.8%増だったが、日本自動車工業会(自工会)は3月、20年度の需要を前年度比2%減と予測している。米中対立はその後さらに深刻化しており、下げ幅が拡大するおそれも。先行き不透明感が、自動車など耐久消費財の個人消費動向に与える影響を注視していく必要がありそうだ。

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