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東レなどと開発の新ソーラーカー、東海大が公開

 東海大は3日、東レなどと共同開発したソーラーカーを同大湘南キャンパス(神奈川県平塚市)で公開した。オーストラリア大陸を縦断する世界最大級の学生レース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」(10月13~20日)に向けたもので、産学連携で磨いた最新技術で8年ぶり3度目の優勝を目指す。

 約3千キロのレースに挑む「東海チャレンジャー」(長さ4・9メートル、幅1・2メートル、高さ1メートル)は翼のない飛行機のような1人乗りで重さ約140キロ、最高時速120キロ。約50社・団体がスポンサーで、平成23年から車体を共同開発している東レは強度と弾性を両立した新型のカーボン素材を投入。風切り音が出ないほど空気抵抗も抑えた。大会スポンサーでもあるブリヂストンが悪路でも低抵抗を維持するタイヤを提供した。

 レースは隔年で東海大は21、23年と連覇。天候や発電効率も監視・調整するなど高度な運用が必要で、経験者は自動車メーカーなどの技術者に育っている。

 今回は約45チームが参戦。発表会で、東レ・カーボンマジック(滋賀県米原市)の奥明(あき)栄(よし)社長は「王座を奪還し日本の工業界を支える人材に成長してほしい」と激励し、約70人のチームリーダーを務める工学部4年、武藤創(あらた)さんは「最善を尽くす」と誓った。

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