高論卓説

大手企業が地方を再活性化 地域の悩み、技術応用で解決目指す (3/3ページ)

 キリンは生産農家への栽培支援に加え、全国のクラフトビールメーカーを対象に醸造ノウハウを提供している。

 また、サッポロビールが北海道空知郡で1984年に開発したホップ「ソラチエース」は、ニューヨークのクラフトビールの名門「ブルックリン・ブルワリー」でも採用されている。ブルックリンと提携するキリンは、サッポロとともに今月5日からソラチエースを盛り上げるイベントを都内複数会場にて共同開催する。サッポロはソラチエース100%使用のビールを商品化しているが、競争が激しいビール業界で大手2社が手を組むのは珍しい。

 ビールの味や香りで重要なホップだが、農家の高齢化と後継者難により日本産ホップの生産量はこの10年で半減した。現在、国産ホップの約7割を購入するキリンは「日本産ホップの価値を高め、生産地の活性化を果たしたい」としている。

【プロフィル】永井隆

 ながい・たかし ジャーナリスト。明大卒。東京タイムズ記者を経て1992年からフリー。著書は『移民解禁』『EVウォーズ』『アサヒビール 30年目の逆襲』『サントリー対キリン』など多数。群馬県出身。

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