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「ワールドマスターズゲームズ2021関西」はご存じですか? (2/3ページ)

 組織委員会では海外から2万人、国内3万人、合わせて過去最多5万人の参加を目標に掲げている。

 WMGは1985年、カナダのトロントで第1回大会を開催した。以後、4年に1度開かれており、前回2017年、ニュージーランドのオークランド大会には約100カ国・地域から2万8571選手が集まった。

 21年の関西大会は第10回記念大会。アジアでは初の開催。5月14日に京都・岡崎エリアで開幕し、同30日の大阪城ホールでの閉会式まで17日間の会期で35競技59種目が行われる。開催される区域は広い。福井、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島の9府県に京都、大阪、堺、神戸の政令指定4都市。関西経済圏を挙げた開催である。

 大会を通じて、関西圏が誇る自然、文化、食などを発信し、魅力を伝えることによって国内外観光客の誘致を目指す。スポーツと観光を融合させたスポーツツーリズムによる地域の活性化が広域開催の底流にある。

 また、「する」スポーツの浸透による健康・スポーツ関連産業の振興も目標の一つだ。アシックス、ミズノ、デサントという国内の主要スポーツメーカーはいずれも関西発祥。これら企業の振興は関西経済圏の底上げへの貢献が期待される。また勢いを25年の大阪・関西万博への弾みとしたい。

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