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JR東、訪日客取り込みへ 羽田と都心結ぶ船便に参入

 JR東日本は、羽田空港と東京都心を船便で結ぶ構想に参入すると明らかにした。同社が再開発を進めている港区の竹芝地区を拠点にして、浅草、お台場など都内の観光地や伊豆七島ともつなぐ考え。

 船便の運航実績がある事業者と連携し、竹芝との定期航路を設定する。同社関係者によると、2020年中に運航を始めることを目指している。

 船便参入は増加する訪日外国人旅行客の取り込みを図る狙い。JR東は、鉄道以外の交通手段の開拓とともに、新たな観光スタイルをつくりたいとしている。船便は首都直下地震で道路や鉄道に障害が出ても、けが人や支援物資の輸送に活用できる利点もあるという。

 JR東では、羽田空港の利用客輸送を巡り、鉄道の新路線「羽田空港アクセス線」の計画も進行中。29年ごろに3つのルートを実現したいとしている。

 竹芝地区の再開発はホテルや劇場、オフィスなどを一体で整備する計画で、20年に完了する見通し。JR東は、水辺の生態系を活用した環境学習の場にすることも検討している。

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