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ZOZO買収 「打倒アマゾン・楽天」が悲願の孫氏

 ネット通販を成長の柱のひとつに据えるヤフーにとり、ZOZOは相乗効果が見込みやすい買収相手だ。ZOZOの株価が低迷し、割安感もあった。両者の橋渡しをしたソフトバンクグループの孫正義会長兼社長にとっても「打倒アマゾン・楽天」は悲願。ヤフーはZOZOの顧客基盤を取り込み、注力するスマートフォン決済との連動でネット通販を強化する。

 「(ネット通販の)取扱高が爆増する」。ヤフーの川辺健太郎社長はZOZO買収効果に自信をみせた。

 ヤフーは10月、経営の多角化を狙って、Zホールディングスという名称の持ち株会社体制に移行する。今秋には、登録者数が国内最大級の1千万人に上るスマホ決済「ペイペイ」と連動強化したネット通販サイト、「ペイペイモール」を開設する計画だ。これまでの広告事業と多額の投資で知名度を上げたスマホ決済を組み合わせた集大成となる。

 ZOZOのネット通販はそのファッションブランドの核となる。記者会見にサプライズで登壇した孫会長兼社長は「ヤフーとZOZOが一緒になって、第2の飛躍をする」と述べた。

 30~40代が利用者の中心を占めるヤフーにとって、20~30代の女性層が強いZOZOの年間購入者800万人超の顧客基盤は魅力的だ。3位に甘んじている国内ネット通販の強化だけではなく、増大する顧客情報でビッグデータビジネスを収益源にする未来図も描く。川辺社長は「購買データは検索データと同じくらいシグナルが強い」と意欲を述べた。

 ただ、ネット通販では、取扱高で先行するアマゾンと楽天が物流網を拡充。メルカリなど新興ITも勢いをつけており、競争環境は一段と厳しさを増している。(高木克聡)

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