金融

東商取、電力先物を17日試験上場 価格変動リスクを回避

 東京商品取引所は、17日に電力先物を試験上場する。2016年に電力小売りが全面自由化され、スポットでの電力売買は活発化しているが、価格変動が大きいことが問題になっている。先物はこの価格変動のリスクを回避することでの有用性が大きく、特に自社で発電所などを持たない新電力事業者の活用が見込まれている。

 電力先物が売買対象とするのは、卸電力取引市場である日本卸電力取引所(JEPX)の1カ月ごとの電力の月間平均価格で、電力自体を現物として取り扱うことはない。1日24時間の電力価格を対象とする「ベースロード」と、電力利用の多い午前8時から午後8時までの「日中ロード」の2タイプがあり、東日本エリア、西日本エリアの価格で構成する。

 ためておくことができない電力は、天候などによって大きく変動し、スポット価格では4倍程度の変動は当たり前だという。そのため、新電力事業者にとっては、顧客への安定供給のため、高価格であっても購入せざるを得ない状況も生じる。

 これに対し、決められた期日の価格を現時点で決めることができる電力先物を活用すれば、スポットが高騰した場合でも、実質的に先物で決めた価格で電力を調達できる。

 逆にスポット価格が大きく下落する見通しとなった場合は、先物を期日前に売却することもでき、損失を小さくできる。

 新電力事業者は、供給先への電力が不足した場合には、変動の大きいスポットを購入するしかなかった。しかし、先物を通じた価格変動のリスクを回避できるようになれば、経営を安定させ、大手電力との競争も可能になる。

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