金融

地銀、債券投資で利回りを物色 低金利逆風…存続懸けリスクテーク (1/3ページ)

 低金利環境下で収益悪化にあえぐ地方銀行が一般債(国債を除く債券)への投資を積極化している。高まる再編圧力の中、生き残りを懸けるリスクテークで少しでも高い利回りを物色する。

 低格付けでも買い

 インド輸出入銀行債が地銀に売れるのは新しい発見だった-。8月、13年ぶりに公募したサムライ債に想定以上の地銀が参加したと関係者は明かす。格付けは日本格付研究所(JCR)でBBB+。ジャンクまでわずか3段階に迫るこうした低格付けの銘柄は従来、年金勢などリスク分析にたけ、国債利回り格差(スプレッド)を利用した反対売買で収益確保を狙うスプレッドバイヤーの需要が大勢を占めていた。

 日本学生支援機構2年債が前月、初めてマイナス利回りで発行されると、この過去最低利回りを受け入れた買い手の中にも地銀の姿があり、今月の10年地方債の利率下げも今や売却益を狙う地銀マネーが牽引(けんいん)する。

 銀行の有価証券運用は手元で滞留する資金の有効活用として余資運用とも呼ばれるが、地銀にとって今やこうした運用は重要な収入源となっている。日銀の金融緩和政策の長期化で国内企業への貸し出しによる利ざやは大幅に縮小。全国地方銀行協会によると加盟する64行の2018年度最終利益は前年度比21%減少した。国債保有残高は5年間でほぼ半減し、行き場を失った地銀の余資は一般債市場に流入しているわけだ。

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