クラウドWatch

コインランドリー空間をIoT化

 ■TOSEIなど3社、来年3月サービス目指す

 コインランドリー洗濯乾燥機を手掛けるTOSEIとソフトバンク・テクノロジー(SBT)、コンテックの3社はコインランドリーとさまざまなサービサーをつなぐIoTプラットフォームサービス「TOSEIクラウド」の開発を行う。第1弾のサービス提供は2020年3月の開始を目指す。

 昨今では、コインランドリーをコンビニエンスストアやカフェなどに併設し、洗濯乾燥の合間に“ついで買い”や“待ち時間の消費”をしやすくするなど、リアル店舗同士でコラボレーションする事例が増えている。そこで「TOSEI クラウド」では、そのようなリアル店舗のコラボに加え、IoT化するコインランドリー空間を通して、モノとクラウドが融合したさまざまなサービサーとつながることで、来店客にはより豊かな生活時間の創出を、オーナーにはコインランドリーの新たな価値創造によるビジネスチャンス創出を、それぞれ支援する。

 第1弾としては20年3月から、オーナー向けに、コインランドリーの複数店舗の売り上げ情報・店舗情報・機器情報・稼働情報を、ダッシュボード画面からリアルタイムで一元的に管理できる機能を提供する。

 また、20年4月以降には顧客管理機能を提供。来店客ごとの利用状況に応じたキャンペーンやクーポン発行、近隣店舗とのデータ連携による相互送客など、コインランドリーのさらなる活用に向け、ユーザーとの接点強化を手軽に行えるようにするという。また、天気などの外部データとの連携によって各店舗の売り上げをAIで予測し、オーナーの店舗管理に関わる運用コスト低減を目指す。

 一方でユーザー向けには、20年3月から、コインランドリーを利用したいユーザーが、コインランドリーの検索や各店舗の情報を確認できるようにする。また、店舗の機器の稼働情報も確認できるようにすることで、利用したいタイミングで機器に空きがあるのかどうかを事前に確認した上で、洗濯物を店舗に持って行けるようにする。

 こちらも20年4月以降、マルチ決済やキャンペーン情報の取得、洗濯・乾燥機の事前予約機能などを順次提供し、ユーザーの利便性向上を図るとした。

 このほか3社は、「TOSEI クラウド」と連携したサービサーを増やし、コインランドリー空間のお得な情報だけでなく、近隣店舗で利用することができるクーポンなど、ユーザーの生活に適した便利なサービスを体験できるようにしていく考えだ。(インプレスウオッチ)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus