国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に物資を運ぶ補給機「こうのとり」８号機を載せたＨ２Ｂロケット８号機は２４日午後、宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）の種子島宇宙センター（鹿児島県）で、２５日午前１時過ぎの打ち上げに向け最終準備作業に入った。
Ｈ２Ｂは２４日午前、移動発射台に載せた状態で大型ロケット組立棟から搬出され、約３８０メートル離れた発射地点に移動。燃料を注入し、機体の点検を続けた。
こうのとりは飛行士の生活に不可欠な水や酸素、食料のほか、重力が生物に与える影響を調べる実験装置や、宇宙の全方位を一度に撮影できるカメラなど計約５・３トンを搭載した。ＩＳＳの主電源となる日本製リチウムイオン電池のバッテリー６個も載せた。
打ち上げは当初１１日の予定だったが、同日発生した発射台の火災などで２度延期された。