10月下旬開幕の東京モーターショーで、人の動きを連動させたキャラクターでインターネット動画を配信するバーチャルユーチューバー(Vチューバー)が、PR役の「アンバサダー(大使)」に就くことが2日、分かった。
人気のVチューバー
来場者減に悩むショーは自動車にとどまらない「未来生活」を見せる場への大転換で100万人の大台回復を目指している。主催の日本自動車工業会(自工会)はPR面でも日本発の未来を感じさせる手法で、従来とまったく異なる層へ発信する狙いだ。
アンバサダーに起用されるのはVチューバーの「キズナアイ」。2016年に世界初のVチューバーとして誕生し、動画チャンネル登録者数が計400万人を超えて海外にも多くのファンを持っている。Vチューバーは、配信する人の動きや表情などを連動させて動くコンピューターグラフィックス(CG)のキャラクターで、最近はCMなどにも登場している。
モーターショーは近年、インターネット普及で情報収集手段が増えたことや、車自体の存在感の低下などから、各国で入場者が減少。東京も1991年の201万人のピークから2年前の前回は77万1000人に減った。