自動車

日産、金型不要でボディー成形 往年の名車補修・少量生産に活用

 日産自動車は2日、金型によるプレスを使わずに自動車のボディーパネルを成形する生産技術を開発したと発表した。プレス成形の設備導入にかかる相対的なコストが大きい少量生産で活用する。11月末をめどにビジネスモデルを決め、まずは金型が残っていない過去の名車のパネル補修部品などについて商品化する方針だ。

 棒状の工具を付けたロボットが、両側から同時にパネルを成形する。工具の表面をダイヤモンドコーティングして低摩擦化したほか、制御技術を向上させて実用化にこぎ着けた。

 一般的にパネルなどの大きな部品は、鋼板を金型に挟んで強い力を加えるプレス成形でつくられるが、この装置や金型には巨額の投資が必要だ。特に少量生産ではコストが割高になるが、新手法はプレス成形と比べて、「10分の1以下の費用でできる」(車両生産技術開発本部の冨山隆氏)という。冨山氏は「さまざまな厚さや材質に対応できるように、ノウハウをためていきたい」と話す。

 坂本秀行副社長は、「成形のスピードを上げられれば、型やプレスの工程をなくせる」と、将来的な量産への活用に意欲を示す。「新車を投入するタイミングを早めることにつながり、造型の自由度も上がる」と期待感を示した。

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