神奈川発 輝く

森永牛乳小田原販売 「ここだけの味」こだわるご当地飲料 (1/3ページ)

 JR小田原駅から車で走ることおよそ10分。まるで壁のような急坂を越えた山の先に、森永牛乳小田原販売が所有する面積40アールのミカン畑は広がっている。暑さも一段落した頃、神奈川県農業技術センターが開発した温州ミカンなどの交配種「湘南ゴールド」の木々は、成熟期を迎える冬に向けて青く小さな実を枝いっぱいにつけていた。

 地元産の強み生かす

 かつて同社は同県小田原市とその周辺で牧場を営んでいた。戦後すぐに牛乳の販売などを目的に前身となる小田原乳業を設立。1966年に現在の社名に改め、近年は地元産の農産物を使った自社製品の開発などに力を注いできた。

 創業者のひ孫に当たる同社の守屋佑一プロデューサー(31)は大学卒業後、JAかながわ西湘で農業指導などに従事。入社後は小田原市の体験型ふるさと納税の一環として、自社のミカン畑を使った収穫体験を企画するなど、新しい試みを次々と行ってきた。その一つが、エナジードリンク「湘南ゴールドエナジー」の開発、販売だった。

 これまでに全国47都道府県を旅し、北海道のガラナ飲料や沖縄県のルートビアなど「そこだけにしかない」(守屋氏)ご当地商品の魅力を肌で感じてきた。観光客には物珍しく、かつ地元の人々にも愛される何かを神奈川でもつくりたい。そう考えていたときにひらめいたのが、栽培数が少なく「幻のかんきつ」ともいわれる湘南ゴールドとエナジードリンクの組み合わせだった。神奈川はミカン栽培の北限に近いとされる。

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