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ワインや蒸留酒の偽造防止で協業 

 凸版印刷とアムコア子会社、無線通信タグ開封検知

 凸版印刷と軟包材メーカーのアムコアの子会社で、カプセル製造を手掛ける仏アムコアカプセルズは、ワインや蒸留酒に向けた偽造防止ソリューションの提供において協業した。

 カプセルはワインなどのボトル上部を覆っている、金属またはプラスチック製のキャップシールのこと。両社は開封検知機能付きNFC(近距離無線通信)タグ搭載カプセル「InTact(インタクト)」を開発し、2016年冬からフランスのワイナリーで実証実験を実施してきた。しかし、今回はこの協業における強固なサプライチェーンの構築により、インタクトの本格提供を開始するという。

 両社によれば、高級感のある飲料向けカプセルは金属製のものが多く、電波を利用して通信するICタグは金属による干渉を受けやすいことから、これまで一体化できなかったとのこと。しかしインタクトでは、金属フィルムと非金属フィルムとを組み合わせたアムコアカプセルズの独自構造カプセルを利用することで、ICタグの通信を阻害しないNFCタグ一体型カプセルを実現している。

 このソリューションで採用されるNFCタグは、凸版印刷が独自に設計した通信用回路とは別に断線の検知回路を持ったアンテナ構造を採用している。このため、カプセルを破いたり天面に穴を開けたりしただけでも開栓を検知し、その履歴をICチップ内に記録可能になっている点が特徴だ。

 なお、通常のICタグは、アンテナ回路が断線すると破損して通信ができなくなるものの、インタクトでは、検知回路が断線した後もICタグとして機能するICチップを採用しており、流通過程での不正検知はもちろんのこと、消費者が開栓した後にも、NFC対応スマートフォンでNFCタグを読み取るといった方法により、キャンペーン情報などの消費者向け情報を提供できるとしている。

 両社は今後、このソリューションの機能拡充などを共同で推進するほか、凸版印刷は開封検知機能付きNFCタグをはじめとした偽造防止ソリューションを酒類業界だけでなく、医療・医薬品や化粧品といった高級品のパッケージ向けに拡販する。(インプレスウオッチ)

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