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日産、外部人材は起用せず 次期社長選び佳境に

 先月社長を辞任した西川(さいかわ)広人氏(65)の後任選びを進める日産自動車が、外部から招聘(しょうへい)する検討を取りやめ、社内やグループ内から登用する方向で調整に入ったことが8日、分かった。日産は同日、指名委員会と取締役会を開催し、候補者を絞り込んでおり、目途としている今月末を待たずに決める可能性がある。有力視される内部昇格では、世代交代が焦点になりそうだ。

 日産は6月に指名委員会等設置会社に移行。後任社長は社外取締役中心の指名委が選び、取締役会が了承する形で決める。指名委は既に複数の候補者と面談しており、8日の会合で2人程度に絞り込んだもようだ。

 外部人材の起用に関して、指名委も当初は選択肢の一つとしていたが、現在は否定的な意見が優勢になっている。ただ、日産傘下の三菱自動車で最高執行責任者(COO)を務めるアシュワニ・グプタ氏(49)については候補者となっているようだ。グプタ氏は企業連合を組む日産、仏ルノー、三菱自の3社で働いた経験を持つ。

 内部昇格で本命視されているのは、関潤専務執行役員(58)だ。防衛大卒という異色の経歴で、中国法人のトップとして現地事業の拡大に貢献。5月からは、低迷する業績の回復という最重要課題を任されている。暫定トップを務めている山内康裕COO(63)を推す声もある。

 40~50代のトップが誕生すれば年上の幹部への退任圧力が強まるため、世代交代を押しとどめようとする動きも出ているという。だが、新トップは前会長、カルロス・ゴーン被告の事件から始まった経営の混乱を収拾する立場だけに、「ゴーン被告の下で上級幹部として仕事をした人材は適任でない」(日産OB)という指摘も出ている。

 ■日産の指名委員会の顔ぶれ

 ≪委員長≫

  豊田正和 元経産官僚

  井原慶子 レーサー

  アンドリュー・ハウス 元ソニー・インタラクティブエンタテインメント会長

 ≪委員≫

  木村康 元JXTGHD会長

  永井素夫 元みずほ信託銀行副社長

  ジャンドミニク・スナール ルノー会長

 ※(敬称略)

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