現場の風

トヨタ自動車 12代目「カローラ」は若年層へ訴求

 トヨタ自動車チーフエンジニア・上田泰史さんに聞く

 --新型「カローラ」の開発責任者を務めた

 「カローラは、その時の『顧客の期待を超える』ことを大事にしてきた。12代目の現モデルは、かっこいいデザインと気持ちの良い走りにこだわって開発した。グローバルと同じものは、日本では少し大き過ぎるため、日本専用のボディー設計を導入し、取り回しの良さを実現した」

 --購入層の高齢化に対する危機感は

 「カローラの前モデルでいうと、セダンの『アクシオ』のユーザーの平均年齢は70代、ワゴンの『フィールダー』は60代。高齢の方々にも安心して乗っていただける車であるということでもあるが、日本では、ここでカローラが終わってしまう、という危機感はあった。もっと若い方々、例えば30、40代に良さを分かってもらえるようにしたいと思っている。また、カローラという名前を大事したいという思いから、今回は『カローラ』『カローラツーリング』とした」

 --若い人に訴求できる点は

 「デザインは『かっこいい』と思ってもらえるように仕上がったと思う。走りも若い人だけでなく、多くの人に良さを分かってもらえるはずだ。このほか、車よりもスマートフォンに慣れている若い方々が、自分のスマホを持って車に乗り込んでも、スマホで聴いていた音楽をそのまま聴けたり、家で目的地をセットした見慣れた地図アプリの画面を見られるようにした」

 --競合車として意識した車は

 「セグメントの大きさなどからみて、欧州では『ゴルフ』(独フォルクスワーゲン)、米国では『シビック』(ホンダ)。日本では『インプレッサ』(SUBARU)、『マツダ3』(マツダ)など、非常に特色を持った車があり、意識してきた」

【プロフィル】上田泰史

 うえだ・やすし 1991年トヨタ自動車。第4パワートレーン部を経て、第2トヨタセンター主幹として2代目「イスト」、3代目「ヴィッツ」の企画・開発に携わる。トヨタ・モーター・ヨーロッパ主査を経て2015年にMS製品企画主査として「カローラ」を担当。18年から現職。奈良県出身。

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