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森ビル社長、麻布台再開発で「デジタル美術館を検討」

 森ビルの辻慎吾社長は11日、産経新聞のインタビューに応じ、虎ノ門・麻布台地区(東京都港区)に整備する文化施設として、建物などに映像を投影する技術「プロジェクションマッピング」などを駆使したデジタルアートの美術館を検討していることを明らかにした。

 辻氏は、森ビルとデジタルアート集団「チームラボ」が東京都江東区に開業した、映像に触れると映像が動く体感型のデジタルアートミュージアムを例示し、「あのアートを見ようと世界から人が来る。そういうものがもっとたくさんあっても良いと思う」と強調した。

 同ミュージアムには、トランプ米大統領のメラニア夫人など著名人が多数来場し、影響力ある人物による会員制交流サイト(SNS)を使った発信で大きな反響を呼んでいるとも指摘。その上で「同様の施設が必要だと政府も都も分かってきたと思う」と語った。

 辻氏は、同社が手がける森美術館(東京都港区)などの文化施設の入館者が増加傾向にあることに触れ、「文化はお金がかかるが、それが都市には必要だと示してきた」と述べた。さらに、「美術館や学校、都市機能を集約させたコンパクトな都市開発を進めたい」と虎ノ門・麻布台再開発の意気込みを語った。

 森ビルのシンクタンク、森記念財団都市戦略研究所は2008年から毎年、「世界の都市総合ランキング」を発表している。経済、居住など6分野で評価し、2600点満点で点数をつける。東京は16年、仏パリを抑えて3位に浮上したが、首位の英ロンドン、2位の米ニューヨークには水をあけられている。

 森ビルの辻慎吾社長は産経新聞とのインタビューで、ビジネス環境や文化交流など東京の課題を指摘した。

 ロンドンは、五輪開催の12年に2位から首位に躍り出た。文化・交流分野で特に高い評価を得ており、欧州連合(EU)離脱をめぐる政治的混乱が続いても、五輪開催年の前後から魅力度はうなぎ上りだ。

 辻氏は「東京は治安の良さや(水道)水が飲めるなど強みが多い。官民一体でやればまだまだ勝負できる」と強調した。

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