台風19号

国交相「千曲川沿い4割で浸水解消」 長野新幹線車両基地は再開めど立たず

 赤羽一嘉国土交通相は15日の閣議後記者会見で、台風19号で千曲川の堤防が決壊し、長野市にあるJR東日本の「長野新幹線車両センター」を含めた千曲川沿いの浸水した地域について、排水作業により「全体の浸水面積約950ヘクタールのうち約4割に当たる約400ヘクタールの範囲において浸水を解消した」と述べた。

 赤羽氏は、「全国からの広域派遣を通じて、排水ポンプ車を200台規模に増強し全力で浸水の排除に取り組んでいるところだ」と強調。このうち、新幹線の車両基地が立地する地域など千曲川沿いの浸水エリアでは、13日から24時間体制での排水作業に取りかかり、14日に23台の排水ポンプ車を投入して作業を進めてきたと述べた。

 国交省北陸地方整備局は、浸水していた同車両基地の車両と軌道線について、「(浸水状態である)湛水なしを確認」(15日午前8時現在)として、水が引いたとしている。一方、JR東によると、運用再開をめぐる今後の見通しは立っていないという。

 赤羽氏は、「連休が明け、ヒトやモノの流れが本格化する。被災した道路や鉄道の復旧に全力で努めるほか、代替輸送ルートの確保にも取り組んで参りたいと決意した」と言明した。

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