現場の風

JR九州 一流ホテルのサービス、廉価で提供

 JR九州専務・田中龍治さん(65)に聞く

 --8月20日に東京で高級路線のホテル「ザ・ブラッサム日比谷」が開業、9月25日には福岡でも「ザ・ブラッサム博多プレミア」が開業した

 「2014年から運営している『ブラッサム・新宿』の外国人宿泊客の割合は、開業当初の見込みよりはるかに高い7~8割を占めた。この経験から、首都・東京と地元である福岡の2カ所で同時に開業したいと考えた。開発許可申請の話を進める中で日比谷と博多で開業日がひと月ずれる形となったが、気持ちとしては同時開業という意気込みだ」

 --ホテル事業者としての強みは何か

 「方針はラグジュアリーホテルを価格競争力を持って提供することだ。ザ・ブラッサム日比谷の広さは東京のシティーホテルと比べても遜色ない。違いは値段だ。シティーホテルはレストランや大宴会場など付帯設備が非常に充実している。私たちは大宴会場などを省き、代わりに客室を充実させた。他のホテルが例えば1泊5万円で提供するところを、私たちは3万円で提供できる」

 --外国人訪日客を意識しての取り組みか

 「外国のお客さまはよほどのことがない限り、大宴会場を使うことはなく、検討を重ねた結果、ザ・ブラッサムのようなスタイルとなった」

 --東京には多数のライバルがいる

 「社員教育を徹底的にやっており、いかにお客さまをおもてなしするかに力を入れている」

 --特に力を入れた点は

 「長崎県佐世保市のホテルオークラJRハウステンボスで提携するホテルオークラに社員教育を徹底的に施してもらった。一流ホテルのサービスを宿泊特化型ホテルで実践する。その点で勝負すれば、私たちが負けるとは全く思っていない」

                   

【プロフィル】田中龍治

 たなか・りゅうじ 福岡大工学部卒。1977年4月、日本国有鉄道入社。87年4月JR九州。JR九州ハウステンボスホテル社長やJR九州事業開発本部ホテル開発部長などを歴任し、2019年6月から現職。

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