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ウチコミ 賃貸物件、多額費用かけずに橋渡し

 ウチコミ社長・大友健右さんに聞く

 --賃貸物件の大家さんと入居希望者を直接マッチングするプラットフォーム「ウチコミ!」を運営している

 「大家さん、入居希望者のほか『エージェント』として不動産会社が参加している。通常、大家さんが入居者を募集する場合、多額の費用がかかる。賃貸物件のポータルサイトに掲載してもらう場合、余分に広告費を不動産会社に支払うなどするからだ。しかし『ウチコミ!』なら、大家さんがエージェントに、賃料1カ月分に税を足した額を支払えばいい。入居希望者も仲介手数料が無料になる。大家さんに直接問い合わせもできる」

 --サービスの狙いは

 「今の不動産業界は、貸し手と借り手の中間に業者が存在し、多くの情報を『無職はOKかOKでないか』の2択にするなど、デジタル化し簡略化して扱っている。しかし経験上、大家さんは『働いていなくても定期収入があるなら大丈夫』など、アナログな感情で入居者を決める。アナログな感情で決めるのは入居者も同じで、今の業界の在り方では本当に知りたい情報を知ることができない。『ウチコミ!』はそこを補える」

 --不動産市場の在り方に一石を投じそうだ

 「(歌手の尾崎豊さんが死の直前に庭先で倒れているのが見つかった民家の)『尾崎ハウス』が取り壊されたが、多くのファンが集まった場所で、アナログで考えれば、もっと価値が出ていいはずだった。物件に関わるアナログのストーリーを発信できれば家賃や売値は相場に左右されない。物件の価値の本質はアナログにある」

 --今年3月、入居者退去後の部屋の原状回復費用を補填(ほてん)する「ウチコミ!プレミアムサービス」も始めた

 「不動産業界で初のサービスだ。賃貸業で一番のリスクとする分野といえる。1部屋につき税別で月2980円支払えば、最大50万円までの補填などを受けられる」

【プロフィル】大友健右

 おおとも・けんすけ 大手マンション会社、大手不動産建設会社を経て独立。リフォーム業務の「プロタイムズ総合研究所」を設立し、2012年、アルティメット総研(現ウチコミ)を設立して社長に就任した。13年「ウチコミ!」の運営を始める。東京都出身。

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