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ボーイング737MAX運行停止 日本の部材メーカーに影響じわり

 ボーイング737MAXの運航停止は、日本の航空産業にも影響を及ぼしつつある。737MAX向けには、機械メーカーのナブテスコなどの大手メーカーが重要部材を納めているほか、航空部品産業が集積する中部地方の中小企業なども参画している。運航停止が長引けば、経営へのダメージは大きくならざるを得ない。

 737MAX向けの部材を手掛ける日本のメーカーは比較的少ない。機体製造に占める日本の分担比率は数%といわれ、中型機「787」の35%、次期大型機「777X」の21%を下回っている分だけ、運航停止で被る影響は軽微で済む。

 787で主翼などの重要部材を手掛ける大手重工メーカーのうち、川崎重工業は737MAX向けを手掛けていない。三菱重工業は主翼の可動翼(インボード・フラップ)、SUBARU(スバル)は水平尾翼の昇降舵(エレベーター)を担当しているが、事業規模は787向けに及ばない。

 もっとも、ボーイングは737MAXが運航を停止した時点で、4600機超の受注残を抱えていた。これらの生産が全面ストップするようなら、影響は極めて大きい。

 日本の参画割合が低いとはいえ、重要部品を手掛けるメーカーもある。ナブテスコは機体の傾きや高度などを制御する飛行姿勢制御装置(アクチュエーター)を納めており、1機あたり8台が使われている。同社は生産拡大を見越して約50億円で岐阜工場(岐阜県垂井町)に新棟を建設し、今年初めに本格稼働させたばかり。ただ、新棟での生産は計画通りに行っているものの、ボーイングが生産数を抑えている影響で期待ほどは増えていないという。

 787や777X向け部材への影響も懸念される。スバルの中村知美社長は23日、東京都内で記者団に「ボーイングからの情報や今後の状況を注視していく」と語った。

 一方、日本の航空会社では、全日本空輸とスカイマークが墜落事故以前から737MAXの導入を検討している。両社はシステム改修などの対応が行われる見通しであることから、導入検討の姿勢は維持する方針だ。

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