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日本電産、業績予想を下方修正 EVモーターの開発費増

 日本電産は23日、令和2年3月期連結業績予想の最終利益を1350億円から1000億円に下方修正した。電気自動車(EV)を駆動する「トラクションモーター」の受注増に対応するため、先行開発などに伴う追加費用がかさむことが主な要因。従来予想は前期比21・8%の最終増益を見込んでいたが、一転して9・5%の減益となる。

 営業利益予想も1750億円から1500億円(前期比15・4%増)に下方修正した。売上高予想は、オムロンから買収した自動車部品事業の貢献が見込まれることなどを理由に、1兆6500億円(同11・8%増)の従来予想を据え置いた。

 大阪市内で記者会見した佐藤明副社長は、トラクションモーター関連の事業について「中国メーカーに加えて欧州からも引き合いがあり、足元の受注が大幅に伸びている」と説明。出荷が予定通りに進めば、来期以降に黒字化できるとの見通しを示した。

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