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フェイスブックCEO、中国に警戒感 「一帯一路構想の一部となるデジタル人民元」と警鐘 (1/2ページ)

 【ワシントン=塩原永久】米交流サイト大手フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は23日の米議会証言で、暗号資産(仮想通貨)を含む先端技術で中国に覇権を奪われることへの危機感を表明した。証言の中では中国人民銀行(中央銀行)が発行を見据える「デジタル人民元」にも言及。中国の影響力拡大を警戒する米議会に、フェイスブックが発行を計画する仮想通貨「リブラ」の重要性を訴えた。ザッカーバーグ氏はリブラのリスクを認めつつも、米政界との信頼関係構築を狙っているようだ。

 「中国は『一帯一路』構想の一部となる『デジタル人民元』計画を、アジアやアフリカで影響力拡大に使おうとしている」

 ザッカーバーグ氏は議会証言で、中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」を持ち出して中国の脅威を示してみせた。中国が仮想通貨で先行する可能性に危機感を表明し、リブラをめぐっては「金融分野でのリーダーシップの維持に重要だ」と指摘。米国が失敗を恐れずイノベーション(技術革新)に果敢に取り組むべきだとの認識を強調した。

 ザッカーバーグ氏が中国の影響力拡大に言及したのは、“中国封じ”が米議会で党派を超えた課題となっているのを見越したアピールだろう。マネーロンダリング(資金洗浄)などに不正流用される恐れがあるとして、米政府をはじめ主要国でのリブラへの警戒感は根強い。そこで中国とのハイテク分野の覇権争いを持ち出し、リブラへの理解を求めた形だ。

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