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山門はホテル 大阪・南御堂 宿泊&観光で生き残り図る (1/2ページ)

 全国の寺や神社で、観光客を受け入れる宿坊(寺社の宿泊施設)やホテルが急増している。人口減や宗教離れが進み、寺社存続への危機感が高まる中で、宿泊機能を備えた観光施設としての活用に注目が集まっているためだ。「南御堂」と呼ばれる真宗大谷派難波別院(大阪市中央区)では1日、日本初の寺院山門一体型ホテルが開業した。国内外の観光客でにぎわう大阪の目抜き通り・御堂筋で新たなランドマークになることを目指す。(田村慶子)

■華やかな内装に

 南御堂の山門はもともと貸し会議室や多目的ホールを備えた「御堂会館」として運営されてきたが、今回、積水ハウス子会社の積和不動産関西なども出資して再開発され、約90億円を投じてホテルを核店舗とする地上17階建ての複合施設「積和不動産関西南御堂ビル」が建設された。1日午前には開業記念式典が開かれ、積和不動産関西の北田康(こう)社長は「山門と商業ビルが一体となった革新的な建物。伝統を持つ南御堂とのシナジー(相乗効果)を生む」と語った。

 5~17階に東急ホテルズの「大阪エクセルホテル東急」(364室)が入居。窓際に浴槽を大胆に配した客室など、寺を感じさせない華やかな内装が特徴だ。レストランやバーを備えるほか、一部客室は冠婚葬祭の会食で使えるようにして寺と一体的に運営する。「エクセルホテル東急」ブランドの出店は関西初。

 1~4階の低層部分には御堂会館の貸し会議室や、飲食・物販など多様なテナントが店を構える。商品・サービス面でホテルとの相乗効果を高める狙いだ。

■民間資金を活用

 旧山門と御堂会館は昭和36年に開館したが、老朽化と耐震性の不備から平成28年1月に休館して建て替えを進めた。難波別院の大町慶(けい)華(け)・輪番は、改修や建て替えに10億円以上の資金が必要だったため「将来像を話し合い、民間資金の活用を決めた」と説明。「宿泊をきっかけに寺や教義にも関心を持ってほしい」と、減少する参拝客の呼び戻しにもつなげたい考えだ。

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