現場の風

パナソニック リハビリ業務や計画をクラウド管理

 パナソニック ロボット・リハビリ事業開発部長 河上日出生さんに聞く

 --デイサービス事業者向けのリハビリ支援クラウドシステムを開発した背景は

 「自立支援の観点からデイサービスのリハビリを国も進めているが現場にはリハビリの専門職が少なく、きちんとできるのか心配の声が出ている。日々忙しい介護スタッフに新サービスを加えるのもハードルが高い。こうした困り事を新システムで一挙に解決しようと考えた」

 --新システムの仕組みは

 「タブレット端末でリハビリ業務の一連のワークフローを管理するだけでなく、端末のカメラでリハビリの様子を動画撮影すると骨格の動きを推定し、利用者の身体・生活機能を測定・分析・記録する。その結果を基に訓練計画も自動的に作成され、リハビリスキルが少なくても安心してよりよいリハビリが可能になる。顔認証技術で5人程度のグループ訓練も自動で記録できる」

 --工夫した点は

 「デイサービスは資金的にあまり潤沢ではない事業者も少なくないので、手軽に導入・運用できるという点に力を入れた。手持ちのパソコンやタブレット端末でシステムを利用できるのが大きな特長だ」

 --介護報酬で賄えるのか

 「今回特に意識しているのは介護報酬ときちんとひもづけるということ。いくら役に立つサービスを作ってもコスト・ベネフィットをきちんと説明できないと、なかなか導入に踏み切るのは難しい。新システムを入れることによりこれだけ増収があり、支出はこれだけ抑えられるという点を明快に訴えることができる」

 --新システム発売に向けての取り組みは

 「現在グループ会社のデイサービス拠点で実証実験を進めており、来年下期のサービス開始を目指している。まずは試してみようと思ってもらうのが大事だ」

【プロフィル】河上日出生

 かわかみ・ひでお 大阪大基礎工学部卒。三洋電機を経て、2006年に松下電器産業(現パナソニック)入社。本社R&D部門ロボット開発室で介護ロボット開発に従事。15年4月から現職で、リハビリソリューション開発にも取り組んでいる。大阪府出身。

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