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P&Gジャパン、洗剤容器に海洋プラ再利用 ごみ6トンから55万本分生産

 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&Gジャパン、神戸市中央区)は6日、回収した海洋プラスチックごみをボトル容器の原料に再利用した台所用洗剤「JOY Ocean Plastic」を今月上旬に発売すると発表した。国内の海岸で回収された約6トンの海洋プラごみから55万本分を生産し、今回の海洋プラごみ削減プロジェクトに賛同したイオン、イトーヨーカ堂など小売り44社を通じて期間限定で販売する。

 P&Gジャパンによると、国内の日用品業界で海洋プラごみのリサイクル製品生産に本格的に取り組むのは初めて。また、1国で生産する海洋プラごみ再利用製品としては世界最大規模という。

 海洋プラごみの再利用に当たっては、世界規模でリサイクル事業を展開する米テラサイクルの日本法人の協力を得た。長崎県で回収した海洋プラごみからペットボトルだけを選び、台所用洗剤としての安全性と耐久性を検証して約25%を配合したボトルとした。コストの増加分は価格転嫁しない。

 海洋プラごみの回収から原料への再生、容器製造、製品化まですべてを国内で実施した点が特徴で、都内で記者会見したP&Gジャパンのスタニスラブ・ベセラ社長は「世界のP&Gグループの中ですべてのプロセスを1国で完結する試みは日本が最初。プロジェクトを通じ、消費者や業界に海洋プラごみ削減に向けた何らかのサインが送れる灯台のような役割を果たせれば」と語った。

 年間800万トン超が世界の海に流れ込むとされるプラごみは、地球規模での深刻な海洋汚染問題として喫緊の対応が求められており、P&Gジャパンは供給者責任として海洋プラごみ削減に取り組む姿勢を明確化する。

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