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「リンクスウメダ」が16日開業 大阪・キタにインバウンド呼び込め

 家電量販店大手のヨドバシカメラを運営するヨドバシホールディングス(HD)が、大型商業施設「LINKS UMEDA」(リンクスウメダ)を16日、大阪市北区に開業する。13日には内覧会が開かれ、ABCマート、ニトリなどの人気店が公開された。新施設は家電量販店と一体開発され、上階には大型ホテルがオープン予定。梅田と関西国際空港や国内主要都市を結ぶバスターミナルも整備され、ミナミに集中する訪日外国人客(インバウンド)をキタに呼び込む構えだ。(山本考志)

家電量販店と一体

 リンクスウメダは、新たに建設された35階建て「ヨドバシ梅田タワー」の地下1階~地上8階を占め、延べ約5万5100平方メートルに飲食、アパレル、インテリアなど約200店が入居。1~5階は、隣接する大阪最大級の家電量販店「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」(約3万5600平方メートル)と通路で直結する。

 9~35階のタワー部分には、阪急阪神ホテルズの新ブランドホテル「ホテル阪急レスパイア大阪」(約千室)が27日に開業予定だ。

 13日に開かれたリンクスウメダの内覧会では、インバウンドに人気のABCマートをはじめ、堺市の伝統工芸品の刃物や、中国でも人気のバッグを扱うテナントが公開された。家電量販店側の玩具・ホビー売り場とつながる5階には、海外でも支持される子供服ブランドのミキハウスの新業態店や、全ゲーム機がキャッシュレス対応の子供向け施設「モーリーファンタジー」などが入る。

 リンクスウメダの五鬼上(ごきじょう)大介館長は「家電量販店だけでは埋めきれなかったインバウンドやファミリー層の需要を意識してテナントを構成した」と話す。

訪日客のゲートウエー

 これまで大阪のインバウンド需要を取り込んできたのは、関空からのアクセスに優れたミナミだった。南海難波駅周辺には品ぞろえ豊富な家電量販店が集中。日本橋エリアには電気街が広がり、心斎橋エリアには百貨店やドラッグストア、飲食店などが軒を連ねる。

 キタの百貨店の広報担当者は、「インバウンドの多くはまずミナミで観光や買い物を楽しむ。キタには、旅慣れた人やリピーターが多い印象」と話す。

 こうした“南北格差”に一石を投じようと、リンクスウメダ1階のバスターミナルと関空を結ぶリムジンバスを1時間当たり最大4便運行。他都市や東京ディズニーランドへの直行便もあり、上階のホテルと連携してインバウンドのゲートウエー機能を持たせる。

女性向け施設と差別化

 リンクスウメダの戦略について、りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は、「周辺の若い女性向け施設と差別化し、すみ分けができている」と評価。大阪府・市が誘致に取り組む統合型リゾート施設(IR)の実現を念頭に「中長期的に見れば、大阪には商業施設がまだまだ必要」とし、インバウンド需要の新たな受け皿として期待を寄せる。

 また荒木氏は、「キタは京都との結節点としてインバウンドの往来がとても多く、その足を止めさせられれば状況は大きく変わる。動線を整え、多言語での案内を整備して、呼び込んだインバウンドを周遊させられるかどうかが成功の鍵を握る」と注目している。

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