ぐるなびのチョットぐな話

サステナブルシーフードの知識深める

 「サステナブルシーフード」という言葉をご存じだろうか。環境破壊や乱獲をせず、持続可能な漁業で取られた水産物のことで、今、欧州を中心に浸透してきている。消費者の購買意識の高まりにつれ、その魚を使った料理を提供する飲食店や施設も増えているそうだ。

 日本では、今年3月に大手企業が社員食堂のメニューに導入したのを皮切りに後続の企業も出てきているが、まだ浸透していないのが現状だ。昨年12月には資源管理や水産業の成長を目指す改正漁業法が成立し、「70年ぶりの抜本改革」と称されたのも記憶に新しく、資源量に配慮した実効的な施策が期待されている。

 10月21日、サステナブルシーフードの知識を深めるセミナー「私たちの食糧庫である海を守ろう」(主催/Chefs for the Blue、シーフードレガシー、共催/ぐるなび)が東京都内で開かれた。

 多数の料理人や研究者、鮮魚店、コンサルタントらが参加し、水産資源のあり方について議論を行った。有識者による講演では、水産関連企業や生産者の支援などを行うシーフードレガシーの花岡和佳男代表取締役が水産物の輸入率が約7割という現状に触れ、「日本は水産大国のイメージがあるが、現実とは大きな差がある」と指摘。東京海洋大の勝川俊雄准教授は「世界的には漁業・養殖業を合わせた生産量は増加しているが、国内漁獲量は1979年から直線的に減っている。2007年からの10年間で調査している68種のうちメバチマグロ、サケなど20種が半分以下に減少した」と早急な漁獲規制を訴えた。

 最も注目を集めたのは、水産資源の減少に関する問題提起を行ってきたフランスの三つ星シェフであり、世界の一流ホテルやレストランで構成する組織「ルレ・エ・シャトー」の副会長であるオリヴィエ・ロランジェ氏。同国であまり注目されてこなかったアジやサバなどについて「昔はネコの餌だったが、一流シェフたちが利用するようになり、ここ数十年で良い食材として見直された」と事例を紹介した。

 日本食には欠かせない魚。世界に誇る食文化を未来にも伝えるために、消費者も一体となって限りある資源を守らなければならない。ぐるなびは今後も「日本の食文化を守り育てる」という企業使命のもと、さまざまな活動を通じた食文化発展への貢献が期待される。

 ■ぐるなびwww.gnavi.co.jp

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