金融

生徒の投資体験をアシスト 藍澤証券、茨城の県立高と初の協定

 茨城県常陸大宮市の県立常陸大宮高校と証券中堅の藍澤証券が、生徒の金融教育などをめぐり包括連携協定を結んだ。実践的教育を重視する同校と、地域貢献を進める藍澤証券の狙いが一致。生徒は同社の支援を受け、実際に株式などへの投資に挑戦する。証券会社と公立高校による同様の協定は全国初という。

 「注目しているのは中国情勢や台風19号の被害。株価への影響が気になります」。11月中旬、同校の商業科3年小林真綾さん(17)は、教室でインターネットニュースを真剣なまなざしで見つめた。

 10月上旬に締結した協定によると、藍澤証券は金融リテラシー(お金に関する知識や判断力)育成に向け講習会を開くなど生徒を支援する。学校側は藍澤証券の地域でのPR活動に生徒を協力させるなどする。

 藍澤証券は10月下旬、水戸市内の支店で投資の基本的知識や金融商品の種類を講義。生徒5人が参加した。

 同校では2016年、経営を実体験するため商業科生徒らが出資し持ち株会社「HIOKOホールディングス」を設立。生徒が運営する傘下5社が農園経営や観光企画などに取り組む。年明け以降、グループの売上金から5万~10万円を投資する予定。特定企業の株式を買うのか、投資信託など金融商品を購入するのかといった具体的内容は生徒が検討する。

 藍澤証券の講習を受けた商業科3年斎藤翔太さん(18)は「難しい内容もあったが、投資はギャンブルでないと学んだ」と語った。同科3年佐野聖矢さん(17)は「知らないことを一から学んでおり、貴重な体験ができてうれしい」と話した。

 元証券マンで指導に当たる横山治輝教諭(38)は「本物の投資を学ぶチャンス。将来役立つ能力を身につけて」と期待。藍澤証券の藍澤卓弥社長は「若年層の創業意欲、金融リテラシー向上に貢献したい」としている。

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