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ファーウェイ会長、業績好調ものぞく危機感、懸念払拭に注力 (2/2ページ)

 一方、梁氏は日本企業との良好な関係を再三強調した。インタビュー前に行われた説明会では、同社が日本経済に雇用などで大きく貢献してきたことを説明。冒頭スピーチで梁氏は「(取引先と)手を取り合って日本の発展に貢献していきたい」と締めくくった。

 もっとも、同社からは危機感ものぞく。米政府は5月、同社と子会社を禁輸対象のリストに追加。米通信会社の保守で必要な場合など一部例外を除き、米国製の部品やソフトウエアの同社への輸出を禁じている。禁輸措置が続けば、多くの国で市場から閉め出されかねない。

 同社への包囲網が狭まる中で、梁氏は対外的な発信を強化するため、自ら動いて疑念を払拭する必要を痛感しているもようだ。英国などに製品を動かすプログラムの設計図(ソースコード)を公開し、各国が検証する仕組みを提案した。今回の梁氏のインタビューにも、そうした姿勢の変化が表れている。(井田通人)

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