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ルノーとの分離論に警戒感 日産・西川前社長

 日産自動車の西川広人前社長兼最高経営責任者(CEO)は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューに応じ、日産社内にフランス大手ルノーとの企業連合を解体し、独立を求める動きが表面化したと明らかにした。前会長カルロス・ゴーン被告による経営体制が崩れた後に活発化したといい、日産の経営に打撃を与えかねないと警戒感を示した。同紙電子版が28日報じた。

 西川氏は企業連合の継続を前提とした上で「日産内部には、1990年代後半に経営危機に直面する前の(ルノーと連合を組んでいない)状態に戻るべきだという保守的な考えを抱く人々がいた」と述べた。

 日産は12月に内田誠専務執行役員が社長兼CEOに就任する。西川氏は内田氏らについて「日産が国際化し、ルノーとの連合がDNAの一部になった後にキャリアを積んできた。連合の課題や、やるべきことを分かっている」と評価した。(共同)

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