日本マイクロソフト(MS)は2日、デロンギ・ジャパンなどと連携し、目の前の景色に3D映像を重ねて表示するMR(複合現実)技術を搭載したゴーグル型端末「ホロレンズ2」を、デロンギのコールセンターでの電話対応に活用する実証実験を始めた。
端末をかぶると、目の前にデロンギ製コーヒーメーカーの3D映像が現れ、実物があるかのように操作して問い合わせに応じられる。現在は実際の製品を扱いながらセンターで案内しているが、ホロレンズによって在宅勤務でもできるようになるという。多様な働き方の実現や人手不足の解消に役立てたい考えだ。
ホロレンズは内蔵カメラで指の動きや机の位置を認識し、3D映像の製品を机に置いたり、分解したりできる。
プロジェクトに関わるコールセンター事業のベルシステム24ホールディングスの柘植一郎社長は「会社の都合に合わせて働いてくれる社員を採用する時代は終わりつつある。ワークスタイルを改革していく」と話した。ベルシステム24は実証実験を踏まえ、2021年末をめどに他の顧客企業のコールセンターにも導入を図る。