話題・その他

中国、11月製造業PMI上昇 アナリストは楽観論に懐疑的

 中国国家統計局と財新伝媒が2日までに発表した11月の中国製造業購買担当者指数(PMI)はそれぞれ上昇し、中国景況感の改善を示した。いずれも好不況を判断する節目の50を上回った。

 財新が2日に発表した11月のPMIは51.8と、前年同月の50.2から上昇した。一方、国家統計局が先週末に発表したPMIは50.2と、7ヵ月ぶりに節目の50を上回った。

 PMIの予想外の好転は中国当局の支援策と世界経済の安定に支えられ、同国の製造業活動が回復しつつある兆候をうかがわせる。しかし、中国経済をめぐっては、産業界がデフレ懸念の台頭や、借り入れコストの上昇などの問題に直面しているほか、家計消費支出も食品価格の上昇により低迷するなど逆風が強まっている。

 華宝信託のエコノミスト、ニエ・ウェン氏は「単月のデータだけで経済の安定化を見込めるかどうかは疑問だ。今回の指標は改善の傾向を示しているかもしれないが、今後は緩やかな伸びにとどまり、確実な安定期は少なくとも2020年第1四半期まで待つ必要がある」と指摘する。

 国家統計局によると、新規輸出受注を反映する小指数は7カ月ぶりの高水準となったが、48.8と50の節目はなお下回った。企業の規模別のPMIでは全ての規模の企業が回復したものの、中小企業は50を下回ったままとなっている。雇用指数は47.3と前月比横ばい。

 暫定的な貿易合意に向けた米中貿易協議の行方は不透明であり、合意がまとまらなければ米国は15日に「第4弾」の対中追加関税を発動する可能性がある。(ブルームバーグ Molly Dai、Eric Lam)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus