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ぺんてる争奪戦、長引く恐れも コクヨ「近く買い付け結果公表」

 筆記具大手ぺんてる(東京都中央区)の株式をめぐる文具大手コクヨ(大阪市東成区)とプラス(東京都港区)の買い付けがそれぞれ10日までに終了した。両社は同日夕の時点で結果を公表していない。ともに十分な株式を取得できなければ、争奪戦がさらに長引く恐れもある。

 コクヨは50%超の株式取得を目指して敵対的買収を仕掛けた。買い付け期限は9日だったが、結果は「集計中」(広報担当者)としている。結果は上場会社であるコクヨの株価に影響するため、証券取引所が定める「重要な会社情報」として速やかに開示しなければならず、「近く公表する」(同)としている。

 プラスは10日が買い付け期限だった。買い付け目標を20~33・4%とし、下限に満たなければ買い付けを中止するとしていたが、関係者によると、20%を超えたと株主に通知している。ぺんてるの株主総会で重要事項を単独で否決できる33・4%に向けてどこまで積み上げられたかが焦点だ。

 コクヨは過半数に満たなかった場合、さらに株式の買い増しを継続することもできるが、関係者は「コクヨの株主に理解を得る必要がある」としている。

 プラスは非上場のため結果の開示義務はなく、広報担当者は「公表するかどうかも未定」としている。

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