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婚活で「仲人」役にAI活用 会話盛り上げや業務効率化にも期待

 婚活に人工知能(AI)など先端技術を採り入れる動きが広がっている。会話のきっかけや盛り上げ役となったり、相性のいい人を探したりと新たな「仲人さん」の役目を担う。結婚支援事業に導入した自治体もあり、業務の効率化も期待されている。

 趣味、出身地から飲酒・喫煙の有無や結婚歴まで-。6月に開かれた結婚相談所の「ツヴァイ」主催の婚活パーティー。リストバンドをして参加した男女があいさつで握手をすると、お互いのプロフィルがタブレット端末の左右に表示された。参加者は「映画が好きなんですね」「お酒は家でも飲みますか」などと会話を進めた。

 活用しているのは握手やタッチといった体に触れる動作で情報を伝える「人体通信技術」。同社は、お互いの理解を深めるきっかけにするため、4月から婚活パーティーに導入した。

 2回目の1対1の時間では、2人で手を合わせるたびに「100万円手に入ったらどうしますか」「共働きを希望しますか」といった質問が画面に現れ話に花が咲いた。参加した神奈川県の男性(47)は「初対面で自分からは聞きにくいことがある。お金や働き方など相手の価値観が分かる内容でよかった」と話す。

 同社によると、他のパーティーよりもカップル成立率が10~20%程度高いという。担当者は「盛り上がった話題などのデータを蓄積して、成婚率アップにつなげたい。将来的には『運命の相手』が分かるような仕組みを作れたら」と期待する。

 地方自治体もAIによる結婚支援に着目する。婚姻率が全国ワーストの秋田県。県や県内市町村などが運営する「あきた結婚支援センター」は、来年1月からAIを活用したマッチングサービスを始める。

 婚活支援サービスの「パートナーエージェント」が開発したシステムを利用。会員が価値観や性格などに関する100以上の質問に回答すると、過去の交際・成婚データなどからAIが相性が良い相手を会員から選び出す。

 これまでは会員が県内3カ所にあるセンターに足を運び、相手の検索や「お見合い」の申し込みをする必要があった。お見合いの日程も職員が電話で調整するなど、手間がかかっていた。

 今後は会員がパソコンやスマートフォンを使って活動を進めるため、職員の業務効率化にもつながるという。同じシステムは既に福島県や埼玉県でも導入されている。

 秋田県次世代・女性活躍支援課の担当者は「若い世代には、わざわざセンターに出向くことに抵抗がある人もいる。気軽に登録し、AIですてきな相手を見つけてほしい」と話した。

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