話題・その他

収穫、排泄…支援ロボ続々開発 ロボットベンチャーのサイバーダイン 

 筑波大学発のロボットベンチャーのサイバーダインは16日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で同社としては初の自社製品展示イベントを開催。開発を進めていた農業用収穫支援ロボットや身体障害者の排泄(はいせつ)支援を目的とした電動車いすなどを初公開した。

 新開発の収穫支援ロボは、トマトなどの青果物の収穫を想定。センサーで果物の大きさ、さらにロボットからの距離などを測定、さらに非破壊で糖度なども推定する。収穫に最適と判断されれば、自動でアームが伸びて青果物を収穫する。

 排泄支援電動車いすは、あらかじめ地図情報などを認識した車いすがトイレへ自動走行する。座面の下が空間になっており、身体障害者用洋式トイレにすっぽりと収まる。いずれも今後の実証実験などを経て実用化の可能性を探る。

 サイバーダインの山海嘉之社長はイベントの席で、「人とロボット、情報とが融合したサイバニクス産業を活性化し、少子高齢化や働き方改革といった課題の解決を通じて、社会変革や産業変革を実現させたい」と語った。

 同社は平成16年に設立。同社の腰装着型ロボットは福祉介護施設や物流施設などで活躍している。じゅうたんやたたみなどを掃除する清掃ロボットも開発し、成田空港や羽田空港で活躍している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus