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日鉄がインド大手買収で会見、積極投資で鋼材1500万トン規模に

 日本製鉄の石原秀威常務執行役員は17日、鉄鋼世界最大手の欧州アルセロール・ミタルと共同で進めていたインド大手エッサール・スチールの買収が完了したことを受け、東京都内で記者会見を開いた。石原氏は「新たな土地収用や環境許認可などが不要」と現地メーカー買収の利点を説明。積極的な設備投資により、エッサールの鋼材生産量を長期的に年1200万~1500万トンまで増やす方針を明らかにした。

 エッサールは現在、年850万トンの鋼材生産能力を持つが、採算悪化で実際の生産量は650万トン(2018年)にとどまる。石原氏は、まず3千億円規模の投資で生産量を850万トンに引き上げた後、さらに追加投資を検討していくとした。

 インドの鉄鋼市場は、18年に日本を抜いて中国に次ぐ2位に浮上した。石原氏はインド市場について「今後の成長期待が極めて大きい」と強調。買収で「成長をしっかり捕捉し、われわれ自身の成長、企業価値向上につなげていきたい」と抱負を述べた。

 エッサールの買収額は約7700億円で、日鉄はうち3千億円あまりを負担する。出資比率は日鉄4割、ミタル6割だが、取締役は同数の4人ずつを予定。石原氏は「実際のマネジメントはイコール」と話し、対等な立場で運営に当たる点を強調した。

 エッサールの売上高は約4千億円で、粗鋼生産能力は年960万トン。インド西部グジャラート州に一貫製鉄所を持ち、ムンバイなどの大消費地に近い立地の良さが強みという。

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