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太陽系外惑星に「ちゅら」 日本提案で命名

 国立天文台は17日、地球から410光年離れた太陽系外の恒星に「Kamui(カムイ)」、その周りを回る惑星に「Chura(ちゅら)」と名前を付けたと発表した。国際天文学連合の創立100周年事業で、2天体の命名権が日本に割り当てられていた。今後は世界共通の天体名として使われる。

 天文台によるとカムイはアイヌ語で「神の宿る物や場所」、ちゅらは沖縄・琉球語で「美しい」といった意味。今年が国際先住民族言語年であることを考慮し、日常的に使う人の少ない言語にスポットを当てた。自然に対する尊敬と畏怖の念を込めている。

 恒星カムイはかんむり座の方向にあり、直径は太陽の約10倍。惑星ちゅらは2010年、米ハワイ島にある国立天文台のすばる望遠鏡と岡山天体物理観測所(当時)の望遠鏡の観測で見つかった。直径が木星の1・2倍ほどある巨大なガス惑星と考えられている。

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