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ビール類販売数量 公表取りやめ方針 アサヒ、金額に切り替え

 アサヒビールの塩沢賢一社長は17日、来年からビール類の販売数量の公表を取りやめる方針を表明した。東京都内での報道向け説明会で「ビール市場で勝ち残るために、量から金額へと意識を変えたい」と述べた。今後は他社との比較が難しく、シェアの推計ができなくなる。業界団体も出荷数量の公表を中止しており、ビール業界の競争は転換期を迎えた。

 アサヒは2020年12月期に経営指標を販売数量から事業利益に切り替え、売り上げ金額と前年比を開示すると説明。主要ブランドの「スーパードライ」などの販売数量は個別に公表する。塩沢氏は「シェア争いによる過当な競争をし続ける時代は終焉を迎えるべきだ」との考えを示した。

 発泡酒や第三のビールを含むビール類の統計では、増加傾向のプライベートブランド(PB)を含めるかどうかで各社が対立。19年分から業界の公表が取りやめになり、ビール大手4社ごとに販売数量を発表していた。

 一方、量での結果を求められてきた営業現場からは戸惑いの声が出ているという。第三のビール「本麒麟」が好調なキリンビールがアサヒを猛追しており、20年にも首位を奪回するとの見方もある。関係者は「トップ企業自らが公表をやめるのは業界全体にとってマイナスになる」と話した。

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