現場の風

NTTアドバンステクノロジ 設定簡素化、RPA普及目指す

 □NTTアドバンステクノロジ取締役AIロボティクス事業本部長・高木康志さん(56)

 --働き方改革を実現するITシステムの中でもRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が注目されている

 「NTTアドバンステクノロジでは現在、全国約700社の代理店とともにRPA『ウインアクター』を展開している。導入企業も9月末時点で約4000社、年度内には5000社を突破する見通しだ。RPA市場におけるシェアも40%程度で、業界トップとなっている。ただ、実際にRPAを導入している企業などはまだまだ少ない。本格普及という意味ではこれからが本番だ」

 --ウインアクターはこの分野でトップシェアだ。特徴や課題は

 「操作が容易、という点が評価されている。われわれは“現場フレンドリー”と称しているが、専門の技術者がいなくても使いこなすことが可能だ。数が多く、地域や業界に密着している代理店網も強みだ。代理店が独自に展開するさまざまなサポートの評価も高い。個別業務で活用されることが多かったが、大企業で全社的に活用する、といった大規模システムにも対応。逆により小規模な企業などでも利用できるよう、9月からはクラウド型サービスの提供も始めた」

 --今後の展望は

 「導入企業は急増しているが、普及という意味ではまだまだ。当面はまだRPAを導入していない企業や組織の開拓を進める。そのためにも、設定をより簡単にするなどの取り組みは必要だろう。よく使うシナリオを汎用(はんよう)化してクラウド上で提供するなどの取り組みも始めた。つながりの深いNTTグループの研究所とも連携。AI(人工知能)や自動会話プログラム“チャットボット”の活用も進め、対応できる業務の幅も広げたい。効率化にとどまらず、顧客企業のデジタル変革を支えていく」

                   ◇

【プロフィル】高木康志

 たかぎ・やすし 大阪大学大学院工学研究科修了、1987年NTT。2004年博士(工学)。13年、ネットワーク基盤技術研究所長。15年からノキアソリューションズ&ネットワークス。18年、NTTアドバンステクノロジ取締役新規ビジネス担当。19年から現職。大阪府出身。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus