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箱根駅伝“高速化” 10区間中7区間で新記録、高まる「厚底シューズ」への注目

 第96回東京箱根間往復大学駅伝では2日の往路に続き、3日の復路でも好記録が多く出た。6、7、10区が区間新となり、今大会は全10区間のうち7区間で区間記録が塗り替えられたことになる。東洋大の酒井監督は急激な高速化について「オーバーペースが普通になっている。(設定タイムの)常識を変えていく必要がある」と語る。

 今季は箱根駅伝だけでなく、昨年12月の全国高校駅伝、元日の全日本実業団対抗駅伝でも好記録が続出。恵まれた気象条件や選手のレベルアップなど複数の要因が背景にあると考えられるが、多くの選手が使用するナイキ社製の厚底シューズへの注目も高まっている。

 東海大の両角監督は自身もランニングで使っており、「疲れていても膝を動かしていくと進む感じはある。この箱根駅伝でも極端に後半、ペースが落ちる選手が少なかった」と指摘。選手からは「推進力はあると思う。はいている人でも成績に差があり、はきこなす練習をしてきた選手が結果を出している」「股関節に(反発が)ダイレクトに来るので、鍛えないで履くとけがをする。人によってはもろ刃の剣」などの声が聞かれた。(宝田将志)

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